鍵やカバンを取るときに肩が前に出ている、鏡に映った自分の肩先が丸くなっている、トップスを着ると何となく元気がなさそうに見える
——こうした「巻き肩」の悩みは、40代以降の女性からのご相談で非常に多いものです。この記事では、柔道整復師として女性専門の整骨院で施術を行っている立場から、巻き肩が起きやすい背景と、自宅でできるケアの方法をお伝えします。
巻き肩とは
巻き肩とは、肩が体の前側に回りこむような状態を指します。医学的な診断名ではなく、一般的に使われる呼び方です。
肩が前方に位置することで、背中が丸く見えたり、胸元が閉じたような印象になったりすることがあります。施術現場では、年齢とともに肩の位置が変化しやすいと感じる方が多く、特に長時間のデスクワークやスマホ操作をする方に多く見られる印象があります。
巻き肩が起きやすい背景
施術をしていると、巻き肩の背景にはいくつかの要因が重なっていることが多いと感じます。代表的なものをご紹介します。
- デスクワークやスマホ操作などで、胸側の筋肉が縮んだ姿勢が続く
- 背中側の筋力が低下し、肩甲骨を引き寄せる力が弱くなる
- バッグを片側の肩で持つなど、日常のくせ
- 寝具の高さなど、普段の寝やすさ
自宅でできるセルフケア
本格的な運動をしなくても、日常の中で継続しやすいケアから始めるのがポイントです。
- 胸の前を開くストレッチ(ドアの枠などに手を掛けて胸を前に出す)
- 肩甲骨を寄せる意識で肩を回す運動
- 両手を後ろで組み、胸を開くように引き上げる
- 入浴中など体が温まっているタイミングに行う
姿勢サポートグッズを選ぶ際のポイント
ストレッチに加えて、日常の場面で姿勢を意識しやすくするグッズを取り入れる方もいらっしゃいます。選ぶ際には、以下のようなポイントを確認すると失敗しにくくなります。
- 長時間着用しても痛くなりにくい素材や幅のものか
- 服の上から着用できるなど、日常使いやすい形状か
- 強い力で引っ張るタイプではなく、無理のない強さのものか
まとめ
巻き肩は、日々の小さなくせや生活環境が積み重なって起きることが多く、一旦気になり始めるとセルフケアだけでは改善しにくいと感じる方もいらっしゃいます。まずは今日からできるストレッチを少しずつ取り入れてみてください。効果の感じ方には個人差がありますので、無理なく続けられる範囲で取り組んでいただければと思います。痛みを伴う場合や、自己ケアで変化が感じられない場合は、自己判断せずに柔道整復師などの専門家にご相談ください。


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