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柔道整復師の女性が勤務時間と年収の壁にぶち当たる


▶開業まで

これまでは、転職後の一般企業での話を書いてきましたが

今回は、なぜ柔道整復師の免許を取ったのに

資格の関係ない仕事に転職したかを

お話したいと思います。

接骨院の給与の実態、平均年収は?

平均月給は約31万円
平均年収は約443万円

と言われています。

【2023年最新版】柔道整復師の給与・平均年収ってどのくらい?|柔道整復師・鍼灸師の日本医学柔整鍼灸専門学校(東京) (nihonisen.ac.jp)

もちろんこの数字は、あくまでも「平均」なので

勤務年数や柔道整復師だけでなく鍼灸師など他の資格も

取っているか否かで、大きく左右されます。

初任給は23~25万円が平均とされています。

これは、2023年の大卒初任給の平均が21万円と

考えると決して悪くない給料といえるでしょう。

しかし、柔道整復師や鍼灸師などが接骨院に勤めるうえで

注意しなければならないのが

  • 残業代はきっちり支払われるか
  • 有給が使えるか
  • 年収の限界はいくらなのか

を注意しなければなりません。

※どの業界にも言えることですが…

私が最初に勤めていたグループ接骨院の条件は

初任給21万円

週休2日制(月8~9日/30日か31日によって変わる)

みなし残業40時間?(退勤時間は申請しない)

有給/院長の裁量によって使わせてもらえるかが変わる

勤務時間/ 9:00~21:00 休憩/1.45h 

営業終了後に練習∞

保険請求業務は受付終了後にまとめて

受付スタッフなし

というように、接骨院で働いたことのある方には

わかる~!と思っていただけるような条件では

ないでしょうか?

接骨院への転職を考えなかった理由

給料に対する文句もいいましたが、

これは接骨院業界のみならず

サービス業に共通する「あるある」だと思うので

柔道整復師の仕事を辞める直接の理由ではありません。

男性ばかりの社会に疲れた。

一つ目はこれにつきます。

入社後3年ほどで院長を任されました。

院長として未熟であり、売り上げも伸び悩む中で

自分なりに努力し、接骨院への集客のみならず

マッサージ師が活躍できるよう、訪問施術の件数を増やし

前任院長の売り上げを超えるほどには成長しました。

しかしその結果、役員の中で

「女を使って仕事をもらっている。」と噂され絶望。

そんなことで仕事をもらえるはずがないし、

売上を上げても給料は変わらないのに身を削るはずがない。

「ばかばかしい。」と思ったのと同時に

これを伝えてきた他の役員にも腹が立ち、

次の日には退職を伝えました。

院長になっても学びがない

前述は、辞める”きっかけ”にすぎません。

実際に院長になってみても

PL(損益計算書)やB/S(バランスシート)などを

見せてもらえるわけでもなく

ひたすら純売上だけを求められる日々。

経営のことなど全く教えてもらえず、

支出の数字を教えてほしいとお願いしても

1店舗ずつ出すのは大変だからやっていないと

断られる始末。

結局、店舗の家賃すら開示してもらうことは叶わず

このままだと、ただ施術を長い期間してるだけの人

になると危機感をいだきました。

給料もポジションも頭打ち

当時勤めていた会社は、社長が一代で大きくした会社で

役員も全員昔からのたたき上げで
社長に一生懸命ついてきた人で構成されていました。

院長になってからは、それ以上のポジションは
ないので目指すところがなく
良くて1年に2,000円ほど昇給するかどうかの
状況になりました。

この会社でずっとすり減らしていく選択肢が
私にはありませんでした。

接客が怖くなった

最終的にいろんな理由はあれど
よくわからない数値目標と
それを達成しても文句を言われる状況に
何をしていいかわからなくなり
「患者さんを良くしたい」という思いではなく
「何回通ってくれるか」
「自費施術をどれだけ獲得できるか」
が自分の基準になっていました。

そうすると、よくなった後にも
それっぽい理由をつけて通わせる
ことばかりに目が向き
何をしたいのかわからなくなってしまいました。

もちろん、院長という立場であることは
理解していましたが
自分が不誠実な気がして
そうするとどんどん施術に入るのが
嫌になり、もやもやと考えているところに
「女を使っている。」ととどめの一撃で
退職に至りました。

転職後の勤務時間と給料の差

転職後の会社については、これまでの記事の
通りですが、実際の勤務時間と給料について
上が接骨院時代、下が転職後

①勤務時間
8:45~20:00

9:00~18:00

②休日
週休2日(月8~9日)
特別休暇なし
有給は院長の裁量

完全週休2日、祝日休み
夏休み5日、冬休み2日
有給は自分でスケジュール調整と
エリアの同僚に協力をお願いする

③給料
院長時代で年収約400万円

2年目で年収約400万円

私は、転職後の会社も
やりがいを感じず辞めてしまいましたが
条件だけでも良い会社はたくさんあります。

自分は同じ業界でしか働けない、、、
と思っている方も多いと思いかもしれませんが
そんなことはありません。

そして、転職後の初任給はこれまでの給料より
下がってしまうこともあるかもしれませんが
昇給をしっかりしてくれる会社では
何年か働けばすぐに今の年収に追いつく
もしくは追い越すことも不可能ではありません。

そして、何より1社に長く務め続けるより
転職することで、知識と経験が増え
視野が広がることは間違いありません。

今いる職場での3年後の自分を想像したときに
「はあ…」と思ってしまう人は
まずは転職サイトを開いてみるのが
いいかもしれません、、、。

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