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会社員辞めてから接骨院開業まで-序⑤-


▶開業まで

同僚の男性社員が突然休職してから、そこの担当エリアは課長が引き継いでいた。

急に出勤できなくなってしまったため、もちろん引継ぎや資料などはなく、課長は、「引継ぎくらいしてから休んでよ…。」と愚痴をこぼしたくなるほど、仕事に追われていた。

担当委託先での業務、取引先との関係性など明らかに課長の負担は増えていた。

それだけでなく、男性社員の不正や、陰で起こしていたトラブルが次々と明るみになり、対処しなければいけない問題が山積みとなっていた。

「手伝えることはありますか?」と声をかけるも「大丈夫だよ!」としか返ってこなかった。

無茶な業務量を抱えるとロクなことは起きない。

課長も出勤できなくなってしまった。

もう少し、業務を振ってくれれば…とも思ったが、後の祭りだ。

もう出勤はできないし、こちらからの連絡は会社から禁じられた。

委託先が3か所に対して、担当者が3人。1人は入社1か月目でまだ何も出来ない。

実質2人しかおらず、単純に人で不足に陥った。

何とか他のエリアから人は派遣してもらえるようになったが、入社半年で他のエリアから厄介者として扱われているBさんだった。

結局、その人にすべてを任せることは不可とエリアマネージャーが判断したため、

私ともう一人違うエリアの担当者Cさんの二人で、委託先の営業担当を分担し、Bさんは2人の補助に入るという形になった。

私自身、業務は暇だったし、もうすぐ辞められるという気持ちから簡単にその提案を受け入れたが、ちょうど1年の中で一番忙しい時期と当たってしまったため、この決断を早々に後悔した。

入社後はじめて、みなし残業時間を超える時間を残業することになった。

この時期は、しんどかったが手探りでとりあえずやるしかない。という気持ちからお互いに慣れていないBさん、Cさんと協力しながらやる仕事に楽しさを覚えていた。

しかし、トラブルは尽きない______

⑥に続きます。

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